
<明治安田J1:東京2-1横浜FC>◇28日◇第22節◇味の素スタジアム
16位FC東京が2-1で19位の横浜FC相手に逆転勝利を収め、勝ち点3をつかんだ。松橋力蔵監督は「こういう結果が出たのは非常にうれしい」と振り返った。
ホームで対戦。前半4分に相手FW桜川ソロモン(23)に頭で押し込まれてリードされる中、敵陣深くで仕掛け続けると、後半40分に追いつく。浦和レッズから途中加入のFW長倉幹樹(25)が2試合連続ゴールで同点とした。
後半アディショナルタイム(AT)10分過ぎに、再び長倉が躍動。PKを獲得した。これを元日本代表DF森重真人(38)が冷静に決めた。歴代10位タイのJ1通算501試合目で決勝点を奪う活躍を見せ、チームを土壇場で2連勝に導いた。
松橋監督によれば、長倉にPKのキッカーを指示したが、森重がボールを譲らなかったという。指揮官は「(森重が)ロッカールームで『幹樹』という指示が『もりげ』に聞こえた、と言っていました。彼の思いを受け取った」と笑顔で打ち明けて、首都クラブを象徴するベテランの執念を受け入れた。
横浜FCは3試合ぶりに得点を挙げたもののリードを守り切れず、苦しい4連敗となった。【藤塚大輔】