
アトレチコ・マドリードがアタランタのU-21イタリア代表DFマッテオ・ルッジェーリ(22)を獲得寸前とスペイン紙マルカが27日に報じた。
Aマドリードは今季、シーズンを通じて左サイドの守備に問題を抱えていた。そのため来季に向けて補強の必要性を感じ、これまでミランのフランス代表DFテオ・フェルナンデス、リバプールのスコットランド代表DFロバートソン、アストン・ビラのフランス代表DFディニュが獲得候補に挙がっていた。そんな中、アタランタで素晴らしいパフォーマンスを発揮してきたルッジェーリの名前が新たに急浮上したとのことだ。
ルッジェーリは左サイドバックに加え、ウイングバック、センターバックでプレーできるポリバレントな能力を有す点が、Aマドリードのコーチングスタッフに評価されているという。さらに、22歳という若さや、身長187センチというサイズを生かして空中戦で攻守に渡り貢献できる点、強靭なフィジカルを備えている点も大きな強みとなっているとのことだ。
同紙によると、ルッジェーリはアタランタとの契約が28年まで残るものの、Aマドリード移籍を前向きに考えており、移籍金1700万ユーロ(約28億500万円)プラス出来高200万ユーロ(3億3000万円)の5年契約を結ぶ見込みだと同紙は伝えている。
ルッジェーリはアタランタの下部組織出身で、20年にトップチームデビューを達成。今季のセリエAを3位で終えたチームで不動の地位を築いており、まだデビューには至っていないが、イタリア代表にも招集されている。さらに、現在開催中のU-21欧州選手権でレギュラーの1人として活躍し、チームの準々決勝進出に貢献した。(高橋智行通信員)