
メニュー豊富な「サーティーワン」作戦でライバル打線を、めろめろに溶かします。24日に交流戦は全日程を終え、今日27日からリーグ戦が再開する。交流戦2位の日本ハム新庄剛志監督(53)は、27日からのリーグ再開を見据え、ノルマにしていたチーム完投数を21から31に上方修正するプランを掲げた。交流戦を終え、シーズン半分に満たない状況で既に14完投。投手6人が完投済みと人材豊富で、21の到達は時間の問題だ。投手陣に、より高い目標を設定し、首位独走への下地をつくる。
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新庄監督が、高い目標を掲げ、さらに投手陣にカツを入れる。チーム21完投をノルマにしていたが、交流戦を終え、すでに伊藤、金村がそれぞれ4、北山が3、加藤貴、山崎、古林睿煬がそれぞれ1と計14まで伸ばしてきた。「冷静に考えて今で14でしょ? 21は超えそうじゃないですか? 31の間違えかな? 完投王国31。サーティーワンにしようかな」と、夏らしいアイスクリーム店風の新ノルマをぶち上げた。
今季は完投経験者が6人と多く、伊藤、金村、北山と1人で複数回完投投手が3人。ここからさらにスイッチが入ると想定している。指揮官は「(2軍再調整中の)孫(易磊)とか(負傷離脱中の)古林(睿煬)も治ってきて。加藤君、山崎君でうまくいけば2つくらい。北山くんもあと5くらいできそうだし。伊藤君は(さらに)6くらいできそう」と思い描いた。
そもそも21のノルマも、2年前の8、昨年の11という数字から予測して指揮官が定めたのだが「いい意味で計算外れました。大したもの」。その上で伊藤、金村、北山と複数回完投する投手には「(元巨人の)斎藤雅樹さんは11連続完投。そのくらいの気持ちでやってほしい」と、さらなる大記録を目指すよう促した。
チーム14完投は12球団断トツ。2位広島の8に大きく差をつける。指揮官は「相手との勝負じゃなくて味方との勝負になっている。それがまたいい」とチーム内競争を歓迎。サーティーワンアイスクリームのように、たくさんの完投劇を並べ、9年ぶりリーグ制覇を引き寄せる。【永野高輔】