
J3アスルクラロ沼津は11日、競馬などで得た収入を隠し、所得税を脱税したとして告発されている谷強元代表取締役(57)についてのコメントを発表した。
東京国税局査察部が所得税法違反の疑いで谷元代表と、別会社の役員を東京地検に告発したことが11日に判明。告発容疑は20~21年に競馬などで収入を得た約3億1000万円を隠し、所得税約1億3600万円を脱税した疑いがある。
クラブはこの日、「谷強前会長に関するご報告」と題し、コメントを発表。以下、全文。
平素よりアスルクラロ沼津の活動に格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。このたび、一部報道機関より、当クラブ前会長・谷強氏に関する税務調査等の報道について、事実関係の確認と問い合わせが寄せられております。本件につきまして、以下のとおりご報告申し上げます。
谷氏本人より、国税局から個人の所得に関する申告漏れの指摘を受けた旨の報告を受けております。2023年12月には、谷氏よりクラブに対して会長職辞任の意向が伝えられており、定時株主総会開催日である2024年4月24日付で正式に辞任しております。辞任の理由は、就任以降、業務多忙によりクラブ活動への十分な関与が困難となり、会長職としての責任を果たせないとの本人の判断によるものでした。谷氏本人より、税務上の申告漏れについては、すでに国税局の指導のもと、修正申告をし納税を行ったとの報告を受けております。なお、本件は谷氏個人に関する税務上の問題であり、当クラブの法人運営・財務処理等には一切の影響がないことを、ここにご報告いたします。クラブとしては、今後も引き続き関係各所と連携し、誠実に対応を進めてまいります。
谷元代表は22年に運営会社の代表に就任。また、ユニホームスポンサーの不動産会社の代表取締役だった。