
<日本生命セ・パ交流戦:ソフトバンク-巨人>◇11日◇みずほペイペイドーム
巨人西舘勇陽投手(23)が偉大な先輩のイズムを継承する。11日ソフトバンク戦に先発する右腕は「(昨年は)プロの世界に入って『誰々だ』っていう目線で見てましたし。そういう意味では自分もある程度、この世界に入って対等っていう訳ではないですけど、プロ野球選手という立場は一緒なので、普通に攻めていければ」と母校・花巻東の先輩でもあるドジャース大谷が23年WBC決勝前にナインに呼びかけた「憧れるのをやめましょう」の精神で今季初先発に臨む。
実力で1軍にはい上がってきた。今季は2軍で8試合に登板(うち先発2試合)し、3勝0敗、防御率1・06。堂々の成績で今季1軍初先発のチャンスをつかみ取ったが「他にも2軍でいいピッチングしているピッチャーいっぱいいるので、その中でチャンスもらったからにはいい結果を残せるようにしたい」と気を引き締めた。
ルーキーイヤーの昨季は、主に中継ぎとして1軍のマウンドを経験した。24年8月23日(東京ドーム)でプロ初先発の機会を得るも、5回6安打4失点で敗戦投手。先発として“プロ初勝利”を狙う背番号17は「できるだけ1イニングでも長くという思いがあるんですけど、初めて(の先発)なので目の前の1人1人とまずは対戦していきたい」と意気込んだ。