
<高校野球春季東北大会:仙台育英4-3ノースアジア大明桜>◇10日◇山形・米沢市営野球場
仙台育英(宮城1位)がノースアジア大明桜(秋田2位)に逆転勝ちし、2回戦へ駒を進めた。
1回1死三塁から3番和賀颯真内野手(3年)の二ゴロ間に先制し、2回2死一塁では8番高田庵冬内野手(3年)の左越適時打でリードを広げた。だが、4回に3失点して逆転を許した。
8回、相手の失策が絡んで同点に追いつくと、2死満塁から砂諒人内野手(1年)が押し出し四球を選び、勝ち越しに成功した。3番手で登板した吉川陽大投手(3年)が4回2/3を3安打無失点の好投で守り勝った。
須江航監督(42)は「夏の本番の前の最後の公式戦として戦い方の確認、いろんな引き出しを考えて戦いたい。優勝を目指しますが、一番大きいのは選手の成長を目指している大会ということ。そういう意味では、明桜さんが強かったのでいい経験をさせていただいたと思います」。2年生投手と代打なども含め16選手が実戦を積み、戦い抜いたことに手応えをつかんだ。
7番遊撃でスタメン起用された砂も、無安打ながら堅実な守備と犠打や決勝点につながる四球を選ぶなど、冷静なプレーが光った。須江監督は「3年生でも、気持ちが高ぶってしまったり冷静さを失ってしまうところでもしっかりやってくれるので、ダイヤモンドの中で得点をもぎ取っていく上で、チームに欠かせないピースです」と新星の活躍にも目を細めた。