
<日本生命セ・パ交流戦:DeNA-日本ハム>◇8日◇横浜
日本ハムのフランミル・レイエス外野手(29)と万波中正外野手(25)が12号アーチを放ち、ともにリーグトップに並んだ。
0-1の4回1死、まずはレイエスが完全投球で封じられてきたDeNA石田裕のシンカーを、「思い描いていたボールに対するアプローチとスイングができました」と左翼席へ。12号ソロでリーグ単独トップに躍り出ると、続く5番万波はツーシームを「完璧に捉えることができました」と左翼席上段へ、レイエスに並ぶ12号ソロとした。重苦しい試合展開を、得意の一発攻勢でひっくり返した。
さらに、6番のルーキー山県秀内野手(23)と上川畑大悟内野手(28)が連続二塁打を放ち、4連続長打で3点を奪った。
この日は八木裕打撃コーチが60歳の誕生日。試合前には新庄剛志監督(53)や選手らからサプライズで祝福された。三塁側ファウルグラウンドに全員が集合すると、新庄監督が現れて「代打の神様がおじいちゃんの仲間入りをしました」と笑顔で祝福。さらに、赤いちゃんちゃんこではなく、ホームユニホームの白部分を赤に変えた“還暦ユニホーム”を贈呈。左胸付近の番号は「60」だ。
八木コーチは大きな拍手を受けた後に「選手もコーチもスタッフも60歳でも元気でいられるように今が大事。俺もあと20年、頑張るから」とあいさつした。その還暦ユニホームを着用して試合前練習に臨んだ八木コーチは「おじいちゃんと思われたくないから、あんまり還暦って言われたくないけど。まだまだ元気で若くいたいっていう気持ちでいる」と苦笑いも「ちゃんちゃんこだったら、えらいことだった。よかった、ユニホームで」と笑顔だった。