
<日本生命セ・パ交流戦:日本ハム1-7阪神>◇5日◇エスコンフィールド
阪神ジョン・デュプランティエ投手(30)が7回途中2安打無失点で来日2勝目を手に入れた。虎のドクターKは、来日最多の12奪三振。力のパ・リーグ相手にも、豪腕ぶりを見せつけた。
初上陸の北海道でも虎の助っ人右腕の豪腕がうなった。初回は2安打を許すが、3つのアウトは球にかすらせず三振オンリー。初回の郡司から7回2死までは完全投球で19個のアウトを積み上げた。5回2死から五十嵐を151キロ直球で空振り三振に打ち取ると、止まらない。6回先頭代打吉田のバットをスライダーで空を切らせると、石井は宝刀カーブで見逃し三振。清宮には141キロチャンジアップで空振り三振。7回先頭のレイエスもチェンジアップで料理。5者連続三振で、虎党のボルテージも急上昇させた。
「カーブでしっかりストライクも取れて、他のチェンジアップとか真っすぐとかが効いていた。カウントも三振も取れるので、一番今日はカーブが良かったと思ってます」。来日最多112球を投げ抜いた疲れもはみじんも見せない。
北海道では特産品に舌鼓を打った。流ちょうな日本後で「ザンギ、めっちゃおいしい」。続けて「ユズコショウ、オン・ザ・ザンギ。ベリーグッド」。ラム肉入り餃子とともに、満たした胃袋も快投を支えた。
試合直後は「テールアーキ・サトー」とベンチ裏で絶叫して打のヒーローを称えた。「(佐藤輝は)100本塁打を達成したので、それは叫ばないといけなかった(笑)」。言葉も心もチームに溶け込んだ助っ人の本領発揮はこれからだ。【伊東大介】
▽阪神坂本(デュプランティエをリード)「どういう感じでくるか探りながら、感じたことを話し合って、プランをたててうまくいった。相手に考えさせる時間をあげないように、テンポ良く投げようという話はしていた。それが結果的によかった」