
<日本生命セ・パ交流戦:日本ハム1-7阪神>◇5日◇エスコンフィールド
この続きは、日本シリーズで-。日本ハムが「日本生命セ・パ交流戦」の阪神戦(エスコンフィールド)で投打で圧倒され、完敗した。セパ首位同士が激突した3連戦は、試合前のメンバー表交換での「新庄劇場」も含めて大盛り上がりだったが、1勝2敗で負け越し。新庄剛志監督(53)は古巣と「あと7試合くらいしたいね」と、秋の頂上決戦で再戦が実現するのを心待ちにした。
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新庄監督は少し名残惜しそうだった。古巣阪神との3連戦が終了。「あと7試合くらいしたいね。面白いですからね」。試合前のメンバー表交換では、阪神藤川監督との絡みが見応えたっぷり。3日の初戦は握手をせず、目線も送らず。4日の第2戦は一転、視線を合わせて笑顔でグータッチ。そしてこの日は審判団も巻き込んで円陣からのハイタッチ。3夜連続の「新庄劇場」が熱戦を彩った。
ただ、1勝1敗で迎えた第3戦は投打で完敗だった。先発細野が立ち上がりで大乱調。「フォアボール、フォアボール、フォアボール、1人打ち取ってのフォアボールで押し出しでのヒットでしょ」。特に1番近本には3四球を与えていた。「投げにくいって言ったってストライクを投げないと。ヒットを打たれた方が全然いい。初回からああなると打つ方も乗ってこれない」と苦言を呈した。
打線も阪神デュプランティエを攻略できなかった。7回途中までに12三振を喫して無得点。前夜から「ちょっと手ごわい」と警戒していた新庄監督も「なかなか打てない。左足がついてから1テンポ遅れて(放ってくる)。真っすぐもいいんで差し込まれる。ポイントを前にすると変化球に泳いでしまう、前に出されるっていう…すごい、いいピッチャーですよね」と脱帽するしかなかった。
交流戦は1勝2敗と負け越しスタートも、2位とのゲーム差は前夜と変わらず「1・5」。パ首位の新庄監督が「あと7試合…」と語っていたころ、セ首位の阪神藤川監督も「また日本ハムの新庄監督と対戦したい思いもある。この後、対戦できるとすれば、さらに大きな舞台というところですから」と語っていた。互いに見据える日本シリーズでの再戦へ、次カードから仕切り直す。【木下大輔】