starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

【東北大会】仙台育英ドラフト候補3人衆 最速145キロ左腕の吉川陽大「もっと質上げる」連載


仙台育英高校のエース投手、吉川陽大(3年)は、今春の宮城大会で見事な復帰を果たし、2試合で計8回2/3を投げ、3安打12奪三振無失点という圧倒的な成績を残しました。昨秋から公式戦28回無失点を継続しており、球速も自身最高の145キロに達しています。3月に行われた関西遠征では強豪校相手に苦戦を強いられたものの、その経験からカーブとチェンジアップを習得し、投球のバリエーションを増やすことに成功しました。彼はヤクルトの高橋奎二を模範とし、チェンジアップやカーブの質をさらに高め、球速を148キロに向上させることを目標としています。プロ入りを目指し、吉川は現状に満足せず、自らの限界を追求し続けています。

5月21日仙台城南戦、先発した仙台育英・吉川

<連載1:エース吉川陽大(3年)>

春の東北王者を決める戦いが幕を開ける。第72回春季高校野球東北大会(10日開幕、山形)を前に、東北6県版では注目出場校や選手を全4回にわたり紹介する。第1回は仙台育英(宮城)の3選手。最速145キロ左腕、エース吉川陽大(あきひろ)投手(3年)を筆頭とする「投手王国」が勝利のかぎを握る。打線をけん引するのは4番川尻結大(ゆいと)捕手、大型スラッガー高田庵冬(あんと)内野手(いずれも3年)だ。【取材・構成=木村有優】

   ◇   ◇   ◇

エースの進化はとどまることを知らない。吉川は今春、右足首捻挫の影響で出遅れるも「下半身のトレーニングなど、できることをやりました」。復帰後は鮮やかだった。今春宮城大会では2試合に登板し、計8回2/3を3安打12奪三振無失点。昨秋宮城大会から公式戦では28回無失点を継続中だ。

冬は直球を磨いた。1年冬はウエートを中心とし、フィジカル強化に重点を置いたが、今年はとにかく投げ込んだ。週2回、ブルペンに入り、120球を投じた。その際は制球面も意識。「ストレートの強さを意識しつつ、コースに投げ分けてきたので、バッターの左右関係なく投げられる実感は湧いてきました」と好感触。球速も2キロ上がり、自己最速145キロを計測するなど、数字にも表れた。

3月の関西遠征がさらなる成長のきっかけとなった。吉川は大阪桐蔭、京都国際、智弁学園戦に登板。冬に研磨した直球で勝負したが、「久しぶりにどれだけ修正しても全部打たれて、ぼこぼこにやられました」と強豪相手に完敗だった。「真っすぐだけでは通用しない」。新たにカーブとチェンジアップを習得し、今春実践。手応えは十分だった。直球や落差の激しいスライダーに加え、緩急も備わった投球は新たな武器となった。

目標とするのはヤクルト高橋奎二投手。「ストレートで押しながらも、チェンジアップやカーブでカウントを取っているので、すごく参考にしています」。直球やチェンジアップの質も、まさに吉川が目指しているものだった。「もっとチェンジアップとカーブの質を上げて、球速も上げていきたいです」。直球は高校卒業までに148キロ到達が目標だ。狙うは最高峰プロの世界。決して現状に満足せず、さらなる成長を追い求める。

◆吉川陽大(よしかわ・あきひろ)2007年(平19)12月28日生まれ。祖母宅がある広島県広島市で生まれ、神奈川県横浜市で育った。小3時に茅ケ崎エンデバーズで野球を始め、中学時代は横浜都筑シニアでプレー。仙台育英では2年春に初のベンチ入り。最速145キロ。176センチ、72キロ。左投げ左打ち。好きな芸能人は箭内夢菜。

    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2025
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.