
日本サッカー協会(JFA)の川淵三郎相談役(88)が3日、89歳で死去した巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄氏を悼んだ。JFAを通じてコメントを発表した。
Jリーグ創成期に長嶋氏と対談したことがあるという川淵相談役は「あいさつをしたときに『サッカーもようやくここまできたんだ』と深い感慨を覚えました」と同世代のスーパースターとの初対面を振り返った。さらに「その後、何度もお会いしましたが、いつも僕のことを『会長、会長』と呼んでおられました。長嶋さんのことだからきっと僕の名前を覚えていらっしゃらないんだろうとほほ笑ましく感じていました」と懐かしんだ。
そして「長きにわたり、日本中に元気と勇気、希望を与え続けてこられたご功績に感謝し、心から哀悼の意を表します。どうか安らかにお休みください」と追悼した。
以下、コメント全文
長嶋茂雄さんの訃報に接し、心からお悔やみ申し上げます。
長嶋さんを初めてお見かけしたのは僕がサッカーの現役選手だったときで、広島に行く寝台列車で、長嶋さん、金田正一さん、王貞治さんの御三方が目の前を通り過ぎて行かれました。3人のスーパースターのオーラに圧倒された鮮明な記憶があります。
それから25年以上が経過し、Jリーグがスタートした1993年、巨人の監督に復帰されたばかりの長嶋さんと対談させていただきました。初対面であいさつをしたときに「サッカーもようやくここまできたんだ」と深い感慨を覚えました。その後、何度もお会いしましたが、いつも僕のことを「会長、会長」と呼んでおられました。長嶋さんのことだからきっと僕の名前を覚えていらっしゃらないんだろうとほほ笑ましく感じていました。
長きにわたり、日本中に元気と勇気、希望を与え続けてこられたご功績に感謝し、心から哀悼の意を表します。どうか安らかにお休みください。