
オレが虎の4番、サトテルだ。阪神佐藤輝明内野手(26)が今日3日からの交流戦を前に吠(ほ)えた。2日、札幌に空路移動。空港にスーツ姿で現れた佐藤輝は、交流戦への気構えを問われると、珍しくプライドをあらわにした。
「セ・リーグというより、タイガースが強いということを証明したいです」
充実感と、チームを背負う責任感の表れだろう。13本塁打、37打点はセ1位。打率も2割9分と、3冠王まで狙える好成績をキープ。貯金10で首位を走る阪神の4番打者。押しも押されもせぬ阪神の、いやセ・リーグの看板打者だ。
「強さの証明」という言葉には自身への叱咤(しった)が含まれるかもしれない。3日から戦う日本ハムとは通算37打数6安打、打率1割6分2厘と分が良くない。エスコンフィールドは2年ぶり。「普段、対戦していない相手だけど、しっかり準備して、いつも通りやりたい。積極的にストライクを振りにいきたい。芝も変わっていると思うので、しっかりチェックして守っていきたいです」。日本ハムに対する闘志の炎を、静かに揺らめかせた。
守備面でも交流戦のキーマンの1人になる。失策2と三塁守備が安定。5月下旬から外野に回っても左翼、右翼で強肩とセンスの高さを披露。パの本拠地ではDHの使い方が重要になるが、内外野をこなす佐藤輝の守備力は頼もしい。
3年ぶりの交流戦勝ち越しへ。佐藤輝がセ・リーグ首位チームの一員として、2冠王の大砲として意地を示す18試合に臨む。【柏原誠】