
広島アドゥワ誠投手(26)が2日、マツダスタジアムでの投手練習に参加した。今季初登板は5日オリックス戦の先発が見込まれ「投げるからには結果がすべてだと思う。力以上のものは出ないので、自分の今やれることをやろうかなという感じです」といつもと変わらず淡々としていた。
昨季ローテーションを守った右腕は今季、春季キャンプ中に右内転筋を痛めて出遅れた。リハビリの間に下半身の可動域を中心に自分の体と向き合い、実戦復帰後は球速がアップする効果もみられた。「球速は出るに越したことないですけど、別にこだわりはない。打者を抑えることが一番なので」と謙遜も、初マウンドでその成果を発揮したいところだ。
5日は元チームメートの西川との対戦が待っている。昨季は対戦がなかった先輩との初対戦に「厳しい球は全部打たれそうなので、あえて真ん中で打ち損じを待つしかないですね」と大胆宣言。打者の手元で動く真っすぐを武器とするだけに、思い切りのいい投球で攻めていく覚悟だ。先発ローテ定着へ向け、交流戦開幕カードから再出発を誓う。