
<オリックス-西武>◇31日◇ほっともっと神戸
オリックスOBのイチロー氏(51=マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)がサプライズでビデオメッセージに登場した。この日は「『神戸シリーズ2025~がんばろうKOBE30th~』supported by THE KOBE CRUISE」の初日。阪神・淡路大震災から30年のシーズンで、ナインはブルーウェーブ時代の95年復刻ユニホームを着用した。
試合前の大型ビジョンにサプライズでイチロー氏が映し出されると、どよめきが起きた。イチロー氏のメッセージは以下の通り。
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みなさんこんにちはイチローです。がんばろうKOBEの下、オリックスブルーウェーブのユニホームを着て一丸となって戦ってから30年がたちました。今でも当時の記憶は僕の中に深く刻まれています。変わりゆく神戸の町並みを見ると震災から復興しているように見えますが、いまだに苦しみ悲しみを抱いている方がいらっしゃいます。チームは今日、当時のブルーウェーブのユニホームでプレーされると伺いました。一緒に戦ったブルーウェーブファンの方々だけでなく、今のオリックスファンの方々にも当時の熱い思いが伝わり、神戸を支えてくださるとうれしいです。僕にとって今でももちろん神戸は特別な場所です。体験していない世代に実際何が起こったか、伝えていくのは極めて難しいことですが、これは震災を経験した我々がやっていかなくてはいけない使命だと考えています。少しでも野球を通してメッセージが届けられるようにこれからも励んでいきたいと思っています。