
ソフトバンク周東佑京内野手(29)が、チーム浮上のターニングポイントなる交流戦での活躍を誓った。選手会長が、3日のホーム中日戦で始まるセ・リーグとの18試合にかける思いを明かした。
「昨年の交流戦は調子が悪かった。セ・リーグの投手はどちらかというと、かわす投手が多くて、対応できなかった部分があった。今は打席での見極めもできているし、今年はしっかりやりたい」
1年前を回想しながら悔しさをにじませ、名誉挽回を誓った。昨年の交流戦は出場は13試合にとどまり、打率2割2分2厘。交流戦直前で打撃不振に陥り、3割を超えていた打率は交流戦後に2割6分5厘にまで低下してしまった。チームは首位を快走していたものの、周東にとっては悔しさの募る「セ界戦」だった。
今年は状況がさらに違う。チームは開幕から低迷。主砲山川が4番から7番に降格するなど、苦しい打線編成が続いている。それでも交流戦前の最終カードとなる今回の楽天3連戦は初戦白星。この日は雨天中止で、チームは4位ながら勝率5割以上で交流戦に突入することが決まった。ナインは楽天モバイルパークの室内練習場で約2時間半、汗を流し、周東も打撃チェックに余念がなかった。
「もう足の不安もまったくないし、とにかく僕がしっかり塁に出て、(得点の)形をつくることが大事なので」。周東はキッパリした口調で言った。4月末の右腓骨(ひこつ)骨折の不安も解消し、5月20日の敵地日本ハム戦から1軍復帰。ここ5試合連続安打を放ち、うち4試合がマルチ安打と好調をキープしている。ソフトバンクが12球団最多8度のVを誇る交流戦。不動のリードオフマンが上位浮上をけん引する。【佐竹英治】