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菊池雄星「どうなのかなと」監督の指示尊重も煮え切らず 初回からジャッジ連続敬遠でブーイング


エンゼルスの菊池雄星投手は、ヤンキースとの試合で力投を見せるも、打線の援護がなく今季5敗目を喫しました。試合の鍵となったのは、ヤンキースの強打者アーロン・ジャッジ外野手への対策でした。ワシントン監督の指示で、1回の主砲ジャッジとの対決では全打席で申告敬遠が選択されました。監督のこの決断に対し、菊池は試合後も冷静に振り返りつつも、自らの意思を示しました。試合は結局、初回の1点のみで終わったものの、エンゼルスの打線は封じ込まれ、完封負けを喫しました。試合前の時点でのジャッジとの対戦成績や5回まで無失点で抑え込んだ努力に対し、菊池はある程度の理解を示しつつも、次戦への意欲を見せています。

ヤンキース戦の1回、力投するエンゼルスの菊池雄星(AP)

<エンゼルス0-1ヤンキース>◇28日(日本時間29日)◇エンゼルスタジアム

【アナハイム(米カリフォルニア州)28日(日本時間29日)=斎藤庸裕】エンゼルス菊池雄星投手(33)が、我慢の投球でヤンキース打線を封じたが、打線の援護なく今季5敗目を喫した。主砲アーロン・ジャッジ外野手(33)との対決では、ワシントン監督の指示で第1打席から敬遠。勝負を避け、2打席連続の申告敬遠でヤ軍ファンからブーイングを浴びた。5四球で球数がかさんだが、5回4安打で失点は初回に許した1点のみで、先発の仕事を全うした。

   ◇   ◇   ◇

菊池は首をかしげた。1回1死二塁、主砲ジャッジを迎えると、ワシントン監督から申告敬遠の指示が出た。「走者をためるよりは勝負して、別にヒットでも、仮にホームランでも2点ですから。そういう中で自ら苦しくしてしまうのは、どうなのかなと」。続く4番ベリンジャーに四球を与え、1死満塁から犠飛で先制点を許した。「結果的に1点で終わりましたし、監督の判断が正しかったということだと思いますけど」。試合後は冷静に振り返りながらも、煮え切らない様子だった。

試合前の時点でジャッジとの対戦成績25打数5安打の打率2割に抑えていた。2本塁打を浴びているとはいえ、序盤、1イニング目で申告敬遠を指示されるのは、投手にとっては不本意だろう。勝負を挑みたかった菊池は、我慢の投球を強いられる形となった。「敬遠が好きな投手はいないと思いますから、特にああいう形で出すというのはちょっと個人的にはよく分からない。ただ、考え方もコーチ陣であるでしょうし、この後話したい」。ある程度の理解を示しつつ、自らの意思もはっきりと示した。

2回2死二、三塁から再びジャッジを申告敬遠で歩かせ、この場面は無失点で切り抜けた。異例の奇策でリズムが崩れかけたが、3回以降は立て直し、スライダーを軸に無安打無失点。「5回までなんとか試合を作れて、調子自体は当然よくない中でしたけど、役割はしっかりできたかなと思います」と振り返った。

チームは打線が沈黙し、完封負け。ヤンキースにスイープ(同一カード全敗)を食らい、8連勝の後に痛い5連敗となった。それでも、主戦投手として先発ローテーションを守り続ける菊池。「自分の仕事をしっかりやることだけしかできないですけど、チームとしてはとにかく6月の戦い方が大事になってくるので、踏ん張りどころ」と、気を引き締めた。

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