
<楽天-日本ハム>◇25日◇楽天モバイルパーク
日本ハム細野晴希投手(23)が自己最長の7回1失点の好投も、プロ初勝利は持ち越しとなった。
23年ドラフト1位の左腕は、2回まで無安打と安定した立ち上がりを披露。3回に連打で1死一、二塁としたが、小深田と浅村を中飛に打ち取った。味方打線は4回に五十幡亮汰外野手(26)の適時打で1点を先制した。
勝利投手の権利がかかる5回は、先頭宗山に左前打を浴びると、太田の犠打を三塁手清宮幸が二塁への野選。無死一、二塁から、中島をワンバウンドのスライダーで空振り三振に仕留めるも暴投となり、1死二、三塁とピンチが広がった。1番小森に右犠飛を許して同点とされたが、続く小深田は右飛に打ち取った。
6回は浅村をチェンジアップで空振り三振、鈴木大と阿部も打ち取り3者凡退。自己最長となる7回のマウンドにも上がり、難なく3人で片付けた。
プロ初勝利の権利をもたらす得点を待ったが、打線は8回も無得点。細野は8回から池田隆英投手(30)にマウンドを譲り、プロ初勝利は持ち越しとなった。
自己最長の7回を自己最多の98球、3安打1四球1失点5奪三振の内容。「初回はボール先行のカウントで、感覚が不安定でした。途中、まとめにいきすぎたので、(捕手の)進藤が『もっと腕を振ってこい』と言ってくれて、思い切って投げることができました。犠牲フライを簡単に打たれてしまったことが反省です」とコメントした。
最速158キロを誇る細野は、15日のオリックス戦(エスコンフィールド)で今季初登板初先発。6回無失点と好投したが、援護に恵まれずプロ初勝利は持ち越しとなっていた。イースタン・リーグでは全て先発で7試合に登板し、2勝1敗、防御率2・10と好成績をマークした。
昨季はプロ初登板初先発となった6月18日の阪神戦(甲子園)で、4回1/3を1失点。7月3日ロッテ戦(エスコンフィールド)では5回3失点も、白星は付かなかった。その後は左肩を故障して1軍登板はなかった。