
<楽天0-1日本ハム>◇23日◇楽天モバイルパーク
楽天浅村栄斗内野手(34)が、平成生まれ初の通算2000安打に王手をかけた。日本ハム戦(楽天モバイルパーク)に「6番一塁」でスタメン出場。2回に金村から左前打を放ち、出場5試合ぶり、18打席ぶりの安打をマークした。チームは敗れたが、苦しんでいた主砲が復活。24日の同戦で大記録を達成する。
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楽天モバイルパークの三塁側に設置された「ASA-METER」が動き出した。2回2死走者なし、浅村は日本ハム金村と相対した。1ボールから真ん中低め146キロツーシームを思い切って振り抜き、左前に運んだ。「(安打が)久々に出て良かったです」と安堵(あんど)。平成生まれ初の通算2000安打に王手をかけた。
自身にとって出場5試合ぶり、18打席ぶりの安打。ようやくトンネルを抜けた。浅村の通算安打数を示す「ASA-METER」はファンの手で「1998」から「1999」へ表示が切り替わった。
ミスショットを残念がった。7回1死一塁では真ん中低めのカットボールを引っかけ、遊ゴロ併殺に倒れた。「イメージ通りの球だったんですけど、ちょっと力が入った感じはあります。でも、投げたコースも甘かったんで、悔しいですね」。4回の第2打席は空振り三振。この日は3打数1安打だった。
前日22日の西武戦は3打数無安打1四球。一方、最終打席の9回の右飛は浅村らしい痛烈な打球で復調を印象づけた。「いい打席とそんな良くない打席がはっきりしてるので、あんまり考えないように。いいイメージ持って打席には入ってます」と力を込めた。
先日、西武時代の15年から続いていた連続試合出場が歴代4位の「1346」で途切れたが、すでに前を向いている。残り1安打で今日24日の日本ハム戦(楽天モバイルパーク)を迎える。「もう早めに決めたいです」。本拠地の大声援を力に変える。【山田愛斗】