
レアル・マドリードは22日、クラブ公式X(旧ツイッター)で「背番号10」クロアチア代表MFルカ・モドリッチ(39)の退団を公式発表した。24日のホーム戦がスペインでは最後の試合となる。6月に開幕するFIFAクラブW杯(ワールドカップ)には出場する見通しだ。
モドリッチも同日、自身のインスタグラムで「時が来た。決して訪れてほしくなかった瞬間…でも、それがフットボールであり、人生には全てに始まりと終わりがある…土曜日にサンティアゴ・ベルナベウで最後の試合をします」と報告した。
続けて、次の通りメッセージをつづった。
「2012年に世界一のチームのシャツを着たいという思いと、大きなことをしたいという野望で(マドリードへ)到着したが、次に何が来るのか想像もつかない」
「レアル・マドリードでプレーしたことで、サッカー選手として、人として人生が変わりました。歴史上最高のクラブで最も成功した時代の1つであれたことを誇りに思います」
「クラブ、特にフロレンティーノ・ペレス会長、チームメート、コーチ、そして、お世話になった全ての方々に心から感謝したいと思います」
「この数年を通じて、私は信じられない瞬間、不可能と思われるカムバック、ファイナル、祝福、ベルナベウでの魔法の夜を経験してきました…全て勝ちました。とてもうれしかったです。とてもとても幸せでした」
「しかし、タイトルや勝利を超えて、私は全てのマドリードファンの愛情を心の中に抱いています。あなたたちとの特別なつながりに私がどれだけ支えられ、尊敬され、愛されているかを感じ、感じているかを、どう説明すればいいのか本当に分かりません。あなたたちが私に示してくれた全てのオベーションと、全ての愛情表現を私は決して忘れません」
「心を満たして出発します。誇りと感謝と、忘れられない思い出でいっぱいです。そして、クラブワールドカップ(W杯)の後、このシャツをフィールドで着ることはなくなったとしても、ずっとマドリードのファンです」
「また会えるよ。レアル・マドリードは一生、私の家です。ハラ・マドリード・イ・ナダ・マス」
そう結んだモドリッチは9月に40歳の誕生日を迎える。現行契約は今年の6月30日まで。Rマドリードで13シーズン目を過ごした今季は、MF陣の中で唯一、負傷が1度もない選手となっていた。このため、ここまでのクラブ公式戦61試合のうち、キャリア最多となる56試合に出場。4得点3アシストを記録していた。
新監督就任が決定的なシャビ・アロンソ体制の下でも、スペイン紙では契約延長の可能性が取り沙汰されていたが、クラブW杯の後にクラブを去ることになった。
昨夏には、サウジアラビアから巨額オファーが届いたものの、来年の夏に「Rマドリードで引退」し、クロアチア代表の一員として米国、カナダ、メキシコで開催されるW杯に参加し、キャリアを終える夢をかなえるため、拒否したとされていた。