
日本野球機構(NPB)の中村勝彦事務局長は20日、中日の小山伸一郎2軍投手統括コーチ(46)が過去にオンラインカジノで賭博をしていた件について、「新たにオンラインカジノの利用が判明した場合は、各球団において厳正な調査を実施した上で、野球協約及び統一契約書に基づき適切に対応していただきます」と、改めて見解を示した。制裁金については「自主申告者とは違う」と重くなるとした上で、「詳細は球団に任せている」と話した。
プロ野球界のオンラインカジノ問題を巡っては、3月20日で自主申告を締め切り、8球団で計16人の関与が判明した。所属球団から科された制裁金は合計1020万円。オリックス山岡、巨人オコエ、増田大、ソフトバンクのスタッフが賭博容疑で書類送検されている。
中日小山コーチは単純賭博容疑で愛知県警の任意の取り調べを受けており、球団が19日に当面の謹慎を発表。同コーチは関与者は名乗り出るよう要請したNPBの呼びかけに、自己申告していなかった。
中日の朝田憲祐球団本部長は19日に「小山コーチは球団の取り調べに対して『中日にコーチとして移籍してきて、キャンプ中だったので(自主申告の)タイミングを逃してしまった』と説明。オンラインカジノの違法性を認識しておらず、興味本位でやってしまい反省しているということでした」と話していた。小山コーチは昨年まで楽天でコーチを務め、今季から選手時代に在籍していた中日に移籍していた。
NPB中村局長は今後、再び自主申告を呼びかけるかについて「それはやらない」と否定した。