
Jリーグは19日、全国のJクラブのホームタウン・社会連携(シャレン!)活動の中から、特に社会に幅広く共有したい活動を表彰する「2025Jリーグシャレン!アウォーズ」(後援・スポーツ庁)を開催し、6クラブの受賞を発表した。
24年シーズンに行われた3700を超える活動のうち、Jリーグ58クラブよりエントリーのあった活動から選考したもの。受賞した活動に対し、クラブに記念品(楯)を、協働者に感謝状を授与する。また、受賞クラブは後日、ホームスタジアムで改めて授賞式を行う予定。
受賞は以下の通り。
◆ソーシャルチャレンジャー賞
「NO PLANET,NO TOKYO」が描く未来。少年たちの夢を育む「HIGH HOPE」(FC東京)
【選考委員/選考コメント】やり直しのききにくい日本の状況の中、少年院の入所者が増えている。取り残されがちな彼らを応援している大人がいることを伝えることが大きな励みになると思う。応援企業が昨年の23社から46社に倍増していることは、FC東京への信頼度の表れでもある。彼らが仕事を得て、立派な市民として生きなおすことができるように、他チームにも広げていただきたい(抜粋)。
◆パブリック賞
”街なかスタジアム“開業に伴う、横川商店街の逆襲(サンフレッチェ広島)
【選考委員/選考コメント】「新スタジアムの成功や経済効果に目がいきがちだが、スタジアムが変わったことでネガティブな影響の出る地域もある。そこにも目を向け、地域との長い関係性を大切にした活動をすることは、クラブがまちづくりのパートナーとして信頼されるために大切なことだと考える。スタジアム建設の議論が進む中で、全国で大切にしてほしいことであり、モデル性があると考える」(抜粋)。
◆メディア賞
被爆地のプロスポーツクラブ(Jリーグクラブ・B.LEAGUEクラブ)として、自治体・高校生とともに日本全国、世界、そして次世代へと発信する平和へのメッセージ(V・ファーレン長崎)
【選考委員/選考コメント】「他競技クラブと横の連携をとった点、選手全員がむしろホームタウンから学ぶ点、今後の選手移籍で全国や海外に広がる可能性、これをスタートにして活動自体が広く、深く展開していく可能性を感じた。今後への期待も」「長崎のクラブチームだからこそできる取り組みであり、スポーツやサッカーを通して平和の重要性や歴史を知ってもらうことを他地域のファンにも広められる点がいい。被曝80年の今年、取り上げる意味がある」(抜粋)
◆明治安田 地元の元気賞
ヴァンラーレ八戸『SchoolTrip Day』(ヴァンラーレ八戸)
【選考委員/選考コメント】「過疎地域で子どもが減少し体験格差が開く中で、学校だけではできない体験(スポーツ観戦以外にも)を提供している点。かつ、多くの学校と企業、行政をクラブがつなぐことで実施しており、子どもたちが地元企業の職場体験をすることで大人たちを含めた地域の元気を作っている」(抜粋)
◆クラブ選考賞
「“声”のチカラを起点に高齢者が輝き活躍する地域へ」O-60モンテディオやまびこ(モンテディオ山形)
【参加Jクラブによる選考コメント】世間からネガティブに捉えられがちな地域の課題をポジティブなイメージに変えていける面白い取り組みと感じる。また、多くの方々の巻き込み方も大変参考になる」(抜粋)
「高齢化社会にむけて、自治体、民間企業、市民、サポーターと多くのステークホルダーを巻き込み、高齢者が輝ける地域づくり、地域との繋がりをという趣旨に大いに賛同できた」(一部抜粋)
◆ファン・サポーター選考賞
2000人の“一歩”が次の日からの日常を変えていく!『TAKE ACTION Week!』(アビスパ福岡)
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