
レアル・マドリードは17日、ボーンマスのスペイン代表DFディーン・ハイセン(20)と契約を結んだことを正式発表した。契約期間は今年の7月1日から30年6月30日までの5年間となっている。
Rマドリードはけが人続出で大いに苦しんだDF陣を改善するために早くから動き、最終的にチェルシーなど計8クラブからオファーが届いていたハイセンの獲得レースに勝利した。
マルカ紙によると、Rマドリードは契約解除金として設定されている5000万ポンド(約97億5000万円)を満額支払うため、ボーンマスと交渉する必要はなかったとのことだ。さらに、アメリカで来月開幕するクラブワールドカップへの参加が認められている可能性があるという。
ハイセンはアムステルダム生まれ。幼少期にスペインへ引っ越し、マラガの下部組織に加入した。21年夏にユベントスの下部組織に移籍した後、24年1月に半年間の期限付き移籍でローマに加入し、セリエAデビューを達成。そして昨夏、移籍金1520万ユーロ(約24億3200万円)の5年契約でボーンマスに完全移籍していた。
ボーンマスはRマドリードから支払われる5000万ポンド(約97億5000万円)のうち、ハイセン獲得時の契約条項によりユベントスにキャピタルゲイン(購入価格と売却価格の差による収益)の10%、連帯貢献金としてマラガなどに5%を支払うとのことだ。
ハイセンは今季、プレミアリーグ30試合に出場し、3得点1アシストを記録。今年3月の欧州ネーションズリーグのオランダ戦でスペイン代表デビューを果たし、将来を大いに期待されている。(高橋智行通信員)