
<阪神-広島>◇16日◇甲子園
阪神の球団創設90周年企画「Tigers Legends Day」の第2回として行われた。今回のテーマは「至高の遊撃手列伝」。名遊撃手としてならした藤田平氏(77)鳥谷敬氏(43)の両OBがファーストピッチセレモニーに登場した。
遊撃手として667試合連続フルイニング出場の日本記録を持つ鳥谷氏は「遊撃愛」をたっぷりと語った。
「どのチームもそうですけど、1人の選手が長く守ったポジションがあるチームは、次が出てくるのが難しい。(阪神は)自分が長く守ってしまったせいで、なかなか次の選手が出てこないかもしれません。自分は競争の中ではなくて、自分でずっと出続けるというもの(状況)しかなかったので、逆に出られたと思います。今は競争が激しいので非常に大変だと思いますけど、1人出てくるとチームとしては底上げになるんじゃないか」と現状を語った。
また、遊撃の特殊性についても持論を披露。
「自分が野球をやっていて一番守ったポジションでもあるので、難しさも知っているし、楽しさだったりも知っている。唯一、はじいたらアウトにできないポジションなので。そう考えたら、内野の中では繊細さが求められるポジション。難しさと楽しさとあると思う。自分としては一番思い入れが深いポジションです」と熱っぽく話した。