＜スペインリーグ：Aマドリード4－0Rソシエダード＞◇10日◇第35節◇エスタディオ・メトロポリターノ
【マドリード＝高橋智行通信員】日本代表MF久保建英（23）の所属するレアル・ソシエダードは敵地でアトレティコ・マドリードに0－4で大敗した。定位置の右サイドで5試合連続スタメン出場した久保は前半のみプレーで終わった。相手のノルウェー代表FWセルロート（29）に前半だけで4失点を喫するショッキングな敗戦となった。
4戦勝無しと調子の上がらないRソシエダードは試合開始から劣勢を強いられた。個人能力の高い相手に4－4－2の守備ブロックを引いて対抗。しかし開始7分に左サイドを崩され、最後はセルロートに中で合わされて先制を許した。
いきなりビハインドを負うと、まさかの連続失点を喫した。同10分に右サイドでボールを奪われてカウンターからセルロートに2失点目。同11分にはクロス対応を誤ってゴール前でセルロートに豪快にボレーを許した。わずか11分でハットトリックを達成された。
その後Rソシエダードはやや落ち着きを取り戻したが、相手の強度の高さに圧倒されて持ち味のパスワークは影を潜めた。すると同30分、右サイドを攻略されると、中央にいたセルロートに衝撃的な4点目をたたき込まれた。
チームは久保のいる右サイドから何とか突破口を探るも、うまく前進できない。久保は37分に積極的な仕掛けからクロスを上げるも味方には届かず。38分にはワンタッチパスで味方と好連係をみせたが味方が奪われて、逆襲を食らった。
前半の終盤は相手に守備ブロックを構えられ、なかなかアタッキングサードに進入できなかった。同追加タイムに左CKの流れから久保が高速クロスを供給し、決定機を生み出したが、味方が外して得点とはならなかった。
ハーフタイムに久保はスベルディアと交代。前半は唯一攻撃の光となっていたが、後半はベンチから仲間の奮闘をベンチから見守る形となった。チームは後半も相手を崩せずそのままのスコアで試合終了。5戦勝ちなしで12位に後退した。
