
FC東京のMF橋本拳人(31)が9日、東京・小平グラウンドで取材に応じ、次節ヴィッセル神戸戦(10日、味スタ)に向けて必勝を誓った。
思い入れの強い試合となる。ロシア1部ロストフに所属していた22年に、同国によるウクライナ侵攻が始まり、同年3月末に帰国した。その時、神戸と契約。7月後半にスペイン2部ウエスカへ移籍するまで3カ月半、在籍した。「4カ月ぐらいしか在籍はしてないんですけど、今まで在籍したクラブはどこも思い出のあるクラブですけど、ちょっと違った感情があります」。サッカーを続けることが困難になる中、手を差し伸べてくれただけでなく、シーズン途中に海外移籍を容認してくれた。
感謝は尽きない相手は、直近2シーズンでJ1を連覇。リーグ屈指の強豪に駆け上がった。「戦い方自体は、ここ数年フィジカルを生かした縦に速いサッカーをしていると思うので、バトルのところはすごく重要になるゲームかな」とキーポイントを挙げた。
当時のチームメートも多くいる。強力な前線の選手たちが起点となる分、プレスバックやセカンドボールの回収は勝負の分かれ目ともなり得る。「自分の良さを生かして、チームに流れを持っていきたい。勝ちます!」と力を込めた。【佐藤成】