
違法なオンラインカジノで賭博をしたとして、警視庁が賭博容疑で、巨人オコエ瑠偉外野手(27)と増田大輝内野手(31)を書類送検した。捜査関係者への取材で8日、分かった。捜査関係者によると、今年に入り球団側から同庁に相談があり、任意で捜査していた。ともに容疑を認めており、自主的な申告があったことから、起訴を求める意見は付けなかった。
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<プロ野球界のオンラインカジノをめぐる経緯>
▼2月17日 オリックスがオンラインカジノ利用に関する情報を入手したNPBから調査依頼を受ける。
▼同18日 小浜球団本部長が山岡と面談。過去にオンライン上で、海外でカジノのライセンスを取得しているサイトが運営するポーカーゲームのトーナメント大会参加の事実を把握。
▼同20日 オリックスは他の選手やコーチ、スタッフらチーム全員を対象に個別に聞き取りを実施。山岡以外の関与はなかったとした。NPBの顧問弁護士が山岡をヒアリングし、オンラインカジノ利用の事実を確認。利用したオンラインカジノは、野球を含むスポーツを対象にしたものではなかった。
▼同21日 山岡がキャンプ地宮崎から急きょ帰阪し、今回の事案を大阪府警に相談。オリックスは同夜、緊急会見を開き、山岡に当面の間、自宅謹慎とプロ野球選手としての活動自粛を命じた。NPBは声明を発表。過去にオンラインカジノを利用したことがあれば自主的に名乗り出るよう呼びかけ、12球団に徹底調査を求めた。
▼同27日 NPB中村事務局長が12球団の調査を受け、新たに7球団計14人の利用が判明と発表。利用者の名前は公表せず、「野球賭博」にあたる行為の申告もなかったと説明。
▼3月5日 ソフトバンク関係者が福岡県警から任意で事情聴取されていることが明らかに。
▼同12日 オリックスが13日からの山岡の活動再開を発表。
▼同24日 NPBが新たに1人の利用が判明したとして、計8球団16人に。
▼4月10日 ソフトバンク関係者が不起訴処分。
▼同23日 オリックス山岡が不起訴処分。
▼5月5日 オリックス山岡が1軍出場選手登録。
▼同6日 オリックス山岡が日本ハム戦で復帰登板。
▼同8日 巨人オコエと増田大が書類送検されたことが明らかに。