
<エンゼルス5-4ブルージェイズ>◇7日(日本時間8日)◇エンゼルスタジアム
エンゼルス菊池雄星投手(33)が、古巣のブルージェイズ戦に先発し、6回1失点の好投でチームのサヨナラ勝利に貢献した。最速97マイル(約156キロ)の速球を軸に、安定した投球を披露。クオリティー・スタート(QS=6回以上、自責3以内)を達成し、ゲームを作った。「先週からいいボールが増えてきて、今年に入って、一番いいボールがいったと思います」と手応えを示した。
相手打者の狙いを冷静に見極めながら、要所で変化球を交えた。「どちらかというと、右打者がライト方向を目がけて、スイングしてるなと初回から感じた」と分析。内角へのスライダーで懐を攻め、チェンジアップで奥行きを使って、タイミングを外した。「バランスよく投げた結果、球速が上がってきてるのはいい時のバロメーターですし、その中で変化球も効果的に使えた」と話した。
自身に勝敗はつかず、今季初勝利は次戦に持ち越されたが、チームは1カ月ぶりの連勝を記録した。「自分の仕事をしていれば、必ずチームが勝つチャンスは増えますから。今日のように試合をつくっていけば、いい方向にいくと思います。チームにとっても踏ん張りどころですから、この2試合勝てたのは大きいですし、まだまだ5月なのであきらめずに戦っていきたいです」と力を込めた。(アナハイム=久保賢吾)