
J1アルビレックス新潟は3日、3万272人が集まったホームでFC東京に2-3で敗れた。ホーム入場者数が3万人以上は今季初めてで、昨年6月22日の川崎F戦以来。前回は2-2で引き分けており、J1で3万人以上が集まった試合で勝ったのは15年10月17日の松本戦(2-0)が最後となっている。ホームでは今季4分け3敗の7戦未勝利、昨季からはクラブJ1ワースト2位の11戦勝ちなしとなった。
それでも前節のMFミゲルに続き、2人が記念すべきJ1初ゴール。0-2の後半21分、大卒新人のMF笠井佳祐(22)が途中出場からこぼれ球を左足で蹴り込み、1-3とされた後半追加タイムにも途中出場のブラジル人MFダニーロ・ゴメス(26)がセットプレーから体で押し込んだ。ダニーロは来日3年目、出場40試合目で待望の初ゴールとなった。
J1初ゴールが1試合で2人は、06年4月8日の甲府戦(FW河原和寿、MF田中亜土夢)、24年5月6日の神戸戦(DF遠藤凌、DF藤原奏哉)に次いでクラブ史上3度目となった。勝利にはつながらなかったが、2人のあきらめない姿勢を多くのサポーターが目に焼き付けたはず。
「厳しい状況の中でも勝利に向かってゴールを目指してくれたので、それが彼らの得点につながった。次につながると思う」と樹森大介監督。手放しには喜べなかったものの、この2人の初ゴールの勢いを11日に行われる次のホーム浦和戦につなげたい。【石川秀和】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「解析料理」)