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【G大阪】観戦者満足度が23年17位から24年3位に!環境改善やグルメ 負け試合でも平均上回る


パナソニックスタジアム吹田でのガンバ大阪の試合観戦者の満足度が飛躍的に向上しています。Jリーグの2024年観戦者満足度調査で、満点5点中4.40ポイントを獲得し、前年の4.04ポイントから改善、20チーム中3位にランクインしました。満足度向上の背景には、キャッシュレス導入やグルメ強化といった「環境改善」施策があります。特にグルメ面での改善が顧客の支持を集め、場内外での飲食イベント強化によって満足度と売上を向上させました。2024年シーズンは観客動員数も好調で、目標の28,000人を目指す取り組みが続けられています。今後もアクセスやエンターテインメントを含めた持続的改善策が期待されます。

パナソニックスタジアム吹田(2020年7月18日撮影)

ガンバ大阪の試合を観戦したファンの満足度が、劇的にアップしている。

Jリーグが実施した24年の「観戦者満足度調査」において、5点満点の総合満足度が、23年の4・04ポイントから4・40ポイントへ改善。23年はJ1の18チーム17位だったが、昨季は20チーム中3位と大躍進を果たした。

サッカークラブの運営は、どうしてもチームの勝敗や試合内容によって満足度が左右されてしまうものだが、G大阪は全試合平均の数値だけでなく、勝ち試合平均で4・66ポイント(全体4・59)、負け試合平均で4・04ポイント(全体3・71)、引き分け試合平均で4・18(全体4・08)と全ての結果において全体平均を上回る数字をたたき出している。残留争いに巻き込まれていた23年と、リーグ4位、天皇杯準優勝と躍進した24年での単純比較は難しいが、負け試合でも全体平均を0・33ポイント上回るようになっているのは見逃せない。

この変化は、24年に主に取り組んだ4つの施策によってもたらされた。

1つ目は場内のキャッシュレス全面導入、サイネージ刷新、階段の滑り止め導入といった「環境改善」。2つ目は場内グルメの企画とプロモーション強化、場外キッチンカーの店舗数大幅増などの「グルメ」。3つ目に場外に大型グッズ販売店舗を導入したり、モフレムショップの強化をした「グッズ(物販)」の改善。4つ目が光や花火の演出、OBやゲストを呼ぶ企画やマスコットキャラクターのモフレムを使った新企画など「エンターテインメント」。顧客の声に耳を傾けて取り組んだことが、奏功した。

スタジアム場外階段は、雨の降るナイトゲームでは「滑りそうで怖い」という声も出ており、滑り止め設置の際にはSNSでも「これはありがたい」と喜びの声が上がっていた。

多くの取り組みの中でも、特に満足度に影響を及ぼしたのが「グルメ」だった。顧客創造部の奥永憲治部長は「飲食は利用する人が圧倒的に1番多い。単純に2人に1人ぐらいが使っているところを改善するのは喫緊の課題だった。スタジアム内の店がどんなに頑張っても、観客2万5000人を超えると回せなくなってしまう。そこで場外を増やして、飲食イベントをやり出したら、売り上げも増えるようになった。影のできるバックスタンド側でやることで、暑熱対策にもつながった」と取り組みを説明。順番待ちの時間が減ることで、満足度アップにつながった。

簡単に取り組めることではないが、恒久的な満足度を上げていくための努力もしていく考えだ。パナソニックスタジアム吹田の弱点としては、最寄り駅から徒歩約15分のアクセスが挙げられ、顧客からの声も多いという。目の前にある商業施設「エキスポシティ」につながる歩道橋ができれば満足度改善につながると思われるが、行政も関わる話となって簡単には進められるものではない。それでも奥永部長は「中長期的な取り組みとしては、働きかけようとしている」と前向きに取り組んでいく考えを示した。

このような努力もあって、G大阪の今季の観客動員が好調だ。昨季の平均は2万6096人だったが、今季ここまでは2万7549と1試合あたり約1500人増加。ゴールデンウイーク中の4月29日京都サンガF.C.戦では3万620人を集め、5月3日湘南ベルマーレ戦も3万人近い観客が見込まれている。今季の平均目標だという2万8000人達成に向けて、5月31日の鹿島アントラーズ戦で「モフレムデー」を実施するなど多くの施策を行う予定。チームの結果に左右されながらも、着実に満足度を伸ばしているパナスタでの観戦体験は、これからもその価値を上げていくことになりそうだ。【永田淳】

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