
北海道コンサドーレ札幌は29日、ホーム長崎戦後に会場の大和ハウスプレミストドームでサポーターズミーティングを行った。新体制初の開催で、石水創代表取締役社長(43)とフットボール部の竹林京介部長(49)が出席。夏の移籍期間でストライカーとセンターバックを補強することを明言した。試合は2点差を追いつき、今季初のドローで勝ち点1を手にした。
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強化の責任者としてサポーターの前に立った竹林フットボール部長は、J2で16位に低迷する今季の課題について得点力不足と失点の多さを挙げた。その対策として「ストライカー、センターバックというところのポイントを絞って、国内外で補強していきたい」と明言した。
第12節終了時点で総得点12、総失点20でともにリーグ16位。「決定力があり、攻撃の起点となる選手の獲得をしていきたい」と最優先でストライカーの獲得を目指すとともに、守備面では「カウンターを受けた時はやはり選手の個の力。スピードや強さが重要になる。対人能力が高く、ビルドアップ(攻撃の組み立て)能力にたけたセンターバックの補強をしていきたい」と掲げた。
Jリーグは例年通り7月の夏の登録期間前に、特別登録期間(6月1~10日)が設けられている。「スピード感を持って」と、早ければ6月の補強を目指す。すでにリストアップが進んでおり、30日から20日間、鈴木知樹スカウト(39)が南米を視察する予定だ。
トップチーム所属の選手は現在33人。「基本的には今のメンバーを残し、補強する中でパワーアップさせていきたい」と見据える。「補強によって、J1昇格の可能性をさらに高めていきたい」と諦めない姿勢を示した。
また同ミーティング初出席となった石水社長は、「結果はちょっとずつ出ている。岩政監督がやっているサッカーは時間がかかるし、難しい。応援して支えていただきたい」と今後も指揮を託す考えで、サポーターにも理解を求めていた。【保坂果那】