
J1で19位のアルビレックス新潟は29日、アウェーで10位のサンフレッチェ広島と対戦する。
1-1に終わった前節26日の柏レイソル戦から中2日で迎えるマッチアップに向け、試合前日の28日はコンディション回復を優先させた。樹森大介監督(47)は「(広島は)強度が高くてタフ。前線にターゲットがいて、縦に速く、パワーのある選手もいる」と警戒し、「我慢強く(守備は)耐えながら(攻撃は)前に人数をかけて来る相手を裏返し、ショートカウンターも見せていきたい」と攻略をイメージした。
新潟はここまで1勝6分け5敗の勝ち点9で19位に沈む。対する10位広島も3連敗中と本領を発揮できずにいるだけに、両チームとも勝利を渇望している。前節からの準備期間は広島が中3日。中2日の新潟は日程的に不利な状況となるが「自分たちの最大限のパフォーマンスを出したい」と樹森監督。パワーの使いどころ、また、どのタイミングで選手交代のカードを切るかといったベンチワークもポイントになりそうだ。
広島にはJ1通算6勝10分け14敗と大きく負け越すも、23年はシーズンダブルを達成し、24年は2分け。ここ2年の相性は悪くない。遅攻と速攻を使い分けてゴールを完結させたい指揮官は「1人で(個人技)行けるシーンが生まれればいいが、相手の能力も高い。迫力を持って、2、3人が関われるシーンが増えて行けばいいと思う。自信を持って臨みたい」。敵地で大きな1勝をつかみ、流れを変える。【小林忠】