広島大瀬良大地投手（33）が10日、今年初実戦の12日DeNAとのオープン戦に先発する。
広島1軍投手陣で実戦登板していないのは、チーム最年長投手のみ。「他チーム相手に、ゲームで投げる出力でしっかりと自分の球を投げられるかどうか。1つひとつの球種の精度とかをまずは確認していきたいなと思います」。12日はシーズン初登板へ向けて新たな1歩となる。
ここまでは順調にステップを踏んでいる。開幕投手は森下に譲ったものの、キャンプ終盤のシート打撃では149キロを計測。6日に予定していた実戦登板は寒波の影響や、ブルペンで好感触を得ていたスライダーの投げ込みのためブルペンでの調整に切り替えた。対戦予定だったでDeNA打線を相手に2イニングを想定して投じ「新しい試みとして良かったかなと思います。あと3試合くらいは投げられると思うので、調整が遅れるという感覚もない」と振り返った。昨季は右ひじクリーニング手術から完全復活した。今季は現状維持ではなく、成長のため新たな調整法を試しながらシーズンに照準を合わせる。「昨年と一緒で、段階的に上げていこうかなと思っています」。防御率1点台をたたき出した昨季同様、実戦初登板からシーズンに向けた調整で状態を徐々に上げていく。【前原淳】
