
<JABA東京大会:トヨタ自動車東日本3-1茨城トヨペット>◇8日◇神奈川・等々力球場
社会人野球の今季初の公式戦となる第79回JABA東京大会が8日、開幕した。神奈川・等々力球場ではドジャース大谷翔平投手(30)の兄・龍太監督(36)が率いるトヨタ自動車東日本が、茨城トヨペットを3-1で下して好発進した。東日本大震災から14年を迎える11日の決勝トーナメント進出を見据え、まずは予選突破を目指す。優勝チームには日本選手権の出場権が与えられる。
◇ ◇ ◇
花巻東(岩手)でドジャース大谷の1年後輩だった中里優介投手(29)が、指揮官の初陣に花を添えた。変化球を効果的に織り交ぜながら、茨城トヨペット打線を5回2死まで無安打に封じた。その後はピンチを背負うも最少失点に抑え、9回1失点で完投勝利。「(龍太監督とは)選手時代から一緒にやってきたので、(公式戦初勝利を)プレゼントできたのはよかった」と振り返った。
高校時代は弟と、トヨタ自動車東日本では兄と、大谷兄弟とともにプレーした。直に接したからこそ分かる2人の共通点について「結構ゲラ(=ゲラゲラ笑う)なんですよ、2人とも。誰かが一発ギャグとかやると、すぐツボに入って笑っちゃう。あとはいたずら好きですね」と、陽気に語った。新監督が今後も笑い続けるためにも、チーム最年長左腕の活躍は欠かせない。