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大谷翔平の兄・龍太監督率いるトヨタ自動車東日本の戦いに注目 8日からJABA東京大会


トヨタ自動車東日本は、大谷龍太監督のもとで社会人野球の第79回JABA東京大会に臨む。大谷龍太はドジャースの大谷翔平の兄であり、今年1月に監督に就任。初の公式戦で指揮を執る。トヨタ自動車東日本は、草創期から地域に根差し、地域社会を活性化させるチーム作りを目指してきた。大谷監督は、「会社の一体感向上」と「野球を通じた東北の活性化」をミッションとし、都市対抗・日本選手権への常時出場を目指す意向を示している。8日の初戦は茨城トヨペットと対戦し、優勝と日本選手権出場を目指して戦い続ける。トヨタ自動車東日本は12年に設立され、金ケ崎町に拠点を置いており、18年には都市対抗に出場した経験を持つ。

大谷龍太監督(2019年3月11日撮影)

社会人野球の第79回JABA東京大会が8日に開幕する。注目はドジャース大谷翔平投手(30)の兄の龍太監督(36)が率いるトヨタ自動車東日本だ。1月から監督を務める同氏にとって初の公式戦だけに、どんな戦いを見せるか。

発足した2012年からトヨタ自動車東日本に所属し、187センチの大型外野手としてコーチ兼任の「二刀流」でプレーした。18年には社会人最高峰の都市対抗の出場権を勝ち取り、うれし涙をこぼすほどチームとともに歩んで来た。

22年からはコーチ専任となり、そして今年1月から監督に。当初は部員13人でスタート。廃校となった小学校の校庭で練習を開始した草創期を知るだけに、就任時のコメントでは「このチームに対する思い入れは非常に強く、今回、このような光栄な機会をいただき、大変感謝しております」という言葉が並んだ。

さらに「『会社の一体感向上』と『野球を通じた東北の活性化』をチームの使命とし、都市対抗・日本選手権の2大大会に常に出場できる強いチームを目指してまいります。また、東北に根差し、地域に愛されるチーム作りを進めてまいります」と続けた。8日の初戦は、神奈川・等々力球場で茨城トヨペットと対戦する。優勝チームのみに与えられる日本選手権の出場権を目指し、熱戦の幕が上がる。

◆大谷龍太(おおたに・りゅうた) 1988(昭63)3月20日生まれ、奥州市出身。前沢高を卒業後、水沢駒形野球倶楽部、四国IL・高知を経て、12年にトヨタ自動車東日本へ加入。コーチ兼外野手としてプレーし、18年には都市対抗に出場。22年からはコーチに専念していた。187センチ、90キロ。右投げ右打ち。

◆トヨタ自動車東日本野球部 12年春、関東自動車工業野球部として岩手県野球連盟に登録された。静岡県で活動していた関東自動車工業野球部は05年に休部したが、12年春に岩手工場がある金ケ崎町で復活し、四国ILでプレーしていた大谷龍太ら選手13人でスタートした。12年夏にはトヨタグループ2社との統合によりトヨタ自動車東日本となった。18年に都市対抗出場。出身のプロ野球選手は13年西武ドラフト5位の山口嵩之投手。本社所在地は宮城・大衡村。金ケ崎町には岩手工場、グラウンド、合宿所がある。

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