
巨人田中将大投手(36)が移籍後初めて、甲子園のマウンドに上がる。6日、川崎市のジャイアンツ球場で全体練習に参加。9日の阪神とのオープン戦に先発予定の右腕は「想像つかないです」としつつも「子供の頃は盛り上がっていたイメージはありました」と、自身初めての伝統の一戦に臨む。
田中将にとって、甲子園は思い出深い場所。駒大苫小牧時代は3度の甲子園出場で8勝を挙げ、全国制覇も経験した。プロ入り後も甲子園での阪神戦に4度先発し「タイガースファンの方々の声援がすごいのは、今までも感じたことあります」と、完全アウェーの独特な空間を回顧した。
24年3月6日のオープン戦以来、約1年ぶりに甲子園のマウンドに立つ。「若い選手も出てきて、いいチーム」と阪神打線を分析。その上で「特定のどの球種というわけではないけど、全てしっかりとボールをコントロールできるか」とテーマを設定した。
ここまでは順調に復活ロードを歩んでいる。オープン戦2試合に登板し、計3回無失点。開幕3戦目となる30日ヤクルト戦(東京ドーム)での先発が内定しているが、3日に参加した燦燦会では「ここから先(の試合で)こけたら(開幕ローテは)ないと思っている」。あくまでも本番モードで、伝統の一戦“プレデビュー”を迎える。【水谷京裕】