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侍ジャパン井端弘和監督(49)は3日、1年後の26年WBCまで間口を広く開けて新戦力を待つ方針を明らかにした。5、6日に京セラドーム大阪で開催される「ラグザス 侍ジャパンシリーズ 2025 日本VSオランダ」に備えて、侍ジャパンが大阪市内に集合。2月の米国視察から戻った同監督はまだまだ可能性を求めていた。
米国では日本人メジャーリーガーと意思疎通をはかった。次回も彼らが中心になるのは確実だが、指揮官は「(メジャーが)全員来ても、まだ枠は空いていますからね。外野も空いているし、内野は誰もいない。今回選ばれてない選手、今まで入ったことのない選手でも十分チャンスはある。新人選手も含めてみんな、いいシーズンを送ってもらえれば」と力を込めた。
楽天宗山ら新人たちも「有資格者」として発奮を促した。常総学院(茨城)から海を渡り、23年からパドレスのマイナーチームでプレーするバルザー・ブライアン投手(20)とも会ったと明かした。まだ代表入りの可能性は低いが、それほど見つめる範囲は広い。今大会も大きな試金石。昨年のプレミア12で選外だった新顔や、復帰組など多彩な顔ぶれが並ぶ。「そりゃあ、いい選手はほしいですよね」。井端監督は当然のように繰り返した。【柏原誠】