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【阪神】ドラ1伊原陵人「僕、どこでもいけるので」“米倉涼子”ばりの頼もし万能宣言 経験生かす


阪神の伊原陵人投手(24)は、多才な能力でチームに重要な役割を果たすことを期待されています。2軍教育リーグでの先発が決まり、藤川監督からは先発と救援の両面の可能性が探られています。伊原はどのポジションでも対応できると自信を示し、高校、大学、社会人野球で常に活躍してきた実績があります。特にジーン検査を通じて怪我のリスクについて認識を深め、ケアを強化しています。今後の起用法を問わず、チームにとって欠かせない存在としての期待が高まっています。

阪神伊原はキャッチボールする(撮影・上山淳一)

阪神ドラフト1位伊原陵人投手(24=NTT西日本)が万能左腕を買って出た。4日、2軍教育リーグオリックス戦(日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎)に先発する。2度目の実戦登板で先発は初めてだ。

藤川監督は先発、救援と両面の可能性を探っていると明かしたばかり。ルーキー左腕は起用法が定まらないことについて聞かれると「僕、どこでもいけるので」。失敗しない外科医ばりにサラリと言った。

その心意気が頼もしい。実際に高校、大学、社会人と、どんな状況でも投げてきた。絶対的エースとしての先発。ピンチ時のスクランブル。相手の勢いを止めたい時のセットアッパー。そして抑え。NTT西日本が典型的。豊富な投手陣の使い分けは、伊原の能力を最大限生かす方向で決まっていた。絶対に落とせない試合では、試合終盤を任されるパターンが多かった。大商大では入学直後から強心臓を買われ、タイブレークからの投入もあった。

「どこで行けと言われても行けるように準備はしています。本当にチームに必要とされるようなところで活躍できることが一番なので」と強調した。便利屋と呼ぶには軽すぎる。高いレベルで多彩な仕事をこなせるのは、技術とメンタルの強さがあってこそだ。

調整は順調そのもの。キャンプ後、同期の木下とともに遺伝子検査も受けたことを明かした。「人生で1度も肉離れをしたことがない」とタフさが売りだが、「思っている以上にケガをしやすいという数字があった。靭帯(じんたい)や肉離れ系ですね。ケアの部分で大事になる。確認できたので、この先につながると思う」と意識を高めた。

この日は初めて甲子園のブルペンを使って投球練習した。4日は2イニングを予定。起用法はどうであれ、チームに欠かせない存在に近づいているのは確かだ。【柏原誠】

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