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【巨人】田中将大 快投後に反省ブルペン「満足いかなかった球種もある」30日ヤクルト戦登板決定


巨人の田中将大投手が東京ドームでのオープン戦に先発し、2回を2安打無失点に抑えた。田中は試合中、旧友で少年時代のバッテリーパートナーであった坂本と共にプレーし、607日ぶりの登板を成功裏に終えた。彼はファンの大歓声を浴び、緊張の中で見事な投球を見せた。結果を受けて阿部慎之助監督は、田中を開幕ローテーションに組み込む意向を明らかにし、公式戦デビューに向け準備を進めている。試合後にも田中はブルペンでさらに球を投げ込み、今後への意欲を示した。

巨人対ヤクルト 2回を投げ2安打無失点に抑えた巨人の先発田中将(右)は甲斐とグータッチを交わす(撮影・たえ見朱実)

<オープン戦:巨人1-4ヤクルト>◇2日◇東京ドーム

大観衆の前で復活を印象づけた。巨人田中将大投手(36)が2日、ヤクルトとのオープン戦(東京ドーム)に先発した。2回2安打無失点で、最速は145キロを計測。巨人に入団後、初の本拠地登板であいさつ代わりの快投を披露した。阿部慎之助監督(45)は試合後、開幕ローテ入りと開幕3戦目となる30日ヤクルト戦(東京ドーム)での起用を明言。来たるべき公式戦デビューに向けて、万全の準備を進める。

◇  ◇  ◇

田中将が、巨人のユニホームに身を包んで東京ドームのマウンドに上がった。楽天時代の23年7月4日オリックス戦以来、607日ぶり。三塁には少年野球チームでバッテリーを組んだ坂本が守り「変な感じがしましたよね」と照れ笑いを浮かべながら、予定の2回を無失点に抑えた。「無事にしっかりと終わって良かった。ゼロで抑えられたことも良かったです」。本拠地デビュー戦を終え、安堵(あんど)の表情を浮かべた。

歓迎ムード一色だった。名前がコールされると、大歓声と右翼スタンドを中心とした「将大コール」を浴びた。アウトを取る度にも大きな拍手が起こった。「これだけたくさんのファンの方がスタンドを埋め尽くしてくださっていて、この声援の力は非常に大きいものだと改めて今日感じました」と感謝した。

投球内容も、かつての輝きを取り戻しつつある。初回、先頭の赤羽に中前打を浴びたが、続く長岡とサンタナはいずれも直球で打ち取った。4番村上との対戦では、初球に盗塁を決められ2死二塁のピンチを招くも、143キロ直球で押し込み左飛。「真っすぐに関しては、全て少しバッターを押し込めていたかな」と振り返った。

開幕3戦目のヤクルト戦での登板が内定した。阿部監督は「(開幕ローテの構想に)入れているつもり。予定はね」と明言。ひとまずの目標はクリアした。それでも、大きな目標は「1年しっかり戦い抜くこと」。だからこそ「今日少しボールの精度的に満足いかなかった球種とかもあるので、その辺は修正を図れようにまた時間を使ってやりたい」と反省も忘れない。

降板後には、自ら希望してブルペンに向かい、さらに24球を投げ込んだ。登場曲に使用する、ももいろクローバーZの「Burn your Beat」の歌い出しは「何度でも、さあ這い上がれ」。這い上がる準備を進める。【水谷京裕】

 

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