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<オープン戦:楽天0-2広島>◇2日◇倉敷
23年ドラフト1位の楽天古謝樹投手(23)が、今季初実戦で好スタートを切った。2日の広島とのオープン戦(倉敷)で4回から2番手で登板。沖縄キャンプでは背中の張りで1週間別メニューが続いたが、2回を27球、1安打無失点に抑え、開幕ローテーション入りへアピールした。前日1日には早川隆久投手(26)が開幕投手を務めることが決定。近い将来、先輩左腕に追いつき、追い越すことを誓った。
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古謝がベンチに引き揚げる野手陣をハイタッチで迎えた。0-0の5回2死走者なし、広島秋山をスライダーで二ゴロに打ち取り、お役御免となった。最速は145キロをマーク。「復帰明けでもあったので、第一はけがしないことを優先にしていた。4回を投げ終わり、5回の時はだいぶ腕も振れるようになりましたし、変化球も真っすぐも投げられたので、いい収穫となりました」。上々の試運転となった。
1年目に5勝を挙げ、さらなる飛躍が期待される今季は出遅れた。沖縄キャンプでは背中の張りで1週間の別メニュー調整。そこから状態を上げ、初実戦で2回1安打無失点と好投した。「キャンプ初日で離脱してしまい、指導者の方、トレーナーさんであったりとか、ほんとにいろんな方に迷惑かけて、今日こうして投げることができた。いろんな方に感謝して投げようってことは登板前に思って投げました」と振り返った。
前日1日には早川が2年連続で開幕投手を務めることが決まった。同じ左腕でドラフト1位。役割は先発と、3学年上の先輩との共通点は多い。「もちろん、自分もいつかは開幕投手だったりとかしたいなと思ってます。いつか早川さんに追いついて追い越せるようになりたいと思います」と誓った。
この日は先発ローテ候補の辛島が3回無失点と力投。自身もベテランに負けじと広島打線を封じた。「まずは初登板をしっかり投げられたことと、順調にここまで来られてるので。そこはしっかり開幕まで結果を残して、いいアピールができればいいかなと思ってます」。着実に状態を上げていき、自身初の開幕ローテ入りへ突き進む。【山田愛斗】