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<明治安田J1:横浜1-1湘南>◇1日◇第4節◇日産ス
湘南ベルマーレはアウェーで横浜と引き分け、開幕から4連勝こそならなかったが無敗をキープした。この日終了時点で暫定首位を保っている。
前半38分に課題とするセットプレーから失点を喫したが、その後に追加点を与えなかったことが大きかった。
後半開始からU-20日本代表MF石井久継をピッチに投入すると、その石井が期待に応えた。後半10分、MF平岡大陽のシュートのこぼれ球を左足で押し込んだ。
終盤は横浜の攻勢に押し込まれる場面もあったが、大野和成、大岩一貴の両ベテランDFを投入し、手堅く守り、ポジティブな勝ち点1を手にした。
山口智監督は「セットプレーで失点したのは課題」としながらも攻守に選手が奮闘し続けた姿勢を高く評価。「我慢強くやれたのは今年の成長。勝ち点1を持って帰れるのはポジティブ」と話した。
また、U-20アジアカップ中国大会で1得点1アシストと活躍した石井は、帰国から中1日で出場して貴重な同点ゴールを決めた。
「代表に行ったり、帰ってきたりすると、メンタルが大事だなと思います。自信を持って、チームを勝たせるという強い気持ちがあればボールが転がってくる」
中2日で(準決勝まで)5連戦となったU-20アジアカップをケガなく終えられたことが収穫。タフに戦い抜く心身こそが、ゴールという結果につながったと考えている。
そしてU-20代表での活躍ゆえに急成長している印象を持たれるが、「今まで1年間、積み上げてきたものを出しているだけです。不安なく自信を持ってプレーできている」と答えた。
19歳だがチームを引っ張っていくという思いは強い。若く勢いのある選手たちと、大野や大岩といった試合を閉められるベテラン選手がうまく融合している。
開幕からロケットスタートを切った湘南の強さはフロックではない。