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【楽天】藤平尚真が1回無失点3奪三振「三振を狙っていくところを意識」絶対的リリーバーの風格


楽天の藤平尚真投手が、広島とのオープン戦で1回を無安打無失点に抑え、3奪三振の好投を見せた。藤平は先発から中継ぎに転向し、昨季は47試合に登板して防御率1.75の成績を収めた。今季も彼の中継ぎとしての活躍が期待される。今回の試合では、7回から登板し、四球を出したものの後続を断ち、カウントに応じた適切な投球を見せた。彼の奪三振力は中継ぎ投手としての武器であり、今後もチームに大きく貢献すると期待されている。

楽天対広島 7回表広島、楽天4番手の藤平(撮影・加藤孝規)

<オープン戦:楽天1-1広島>◇1日◇倉敷

楽天藤平尚真投手(26)が、今季2度目の実戦で相手打線を手玉に取った。1日の広島とのオープン戦(倉敷)で7回から4番手で登板。1回無安打無失点、3奪三振と快投した。先発から中継ぎに転向し1年目の昨季は47試合で0勝1敗、1セーブ、20ホールド、防御率1・75と大車輪の働きを見せた。勝ちパターンの一角として期待される今季も、チームのために腕を振る。

  ◇  ◇  ◇

藤平が絶対的リリーバーの風格を漂わせた。1-0の7回に4番手で登板。広島先頭の佐々木に四球を与えるスタートとなったが、後続をきっちり断った。無死一塁から矢野を決め球のフォークで3球三振に仕留めると、二俣は140キロ直球、最後は末包を147キロ直球で、いずれも空振り三振に切って持ち味を存分に発揮した。

藤平 まあまあっすね。しっかりバットの上を通っている三振もありましたし、でも先頭の四球は良くないので、そこは注意していかないといけないですけど、単体のボールで見たら順調に進んでいる。

シーズンでも想定される1点リードの場面での登板だったが「全く意識してなかった」という。「ここはオープン戦なんで、自分の投げる場所も違うと思いますし、そういうところよりは自分のいいボールをしっかり投げるのと、チームが負けないように(マウンドからベンチへ)帰ってくるってところだと思う」。無失点で役割を全うした。

中継ぎ転向1年目の昨季は47試合で20ホールド、防御率1・75をマーク。今季も中継ぎの柱として期待される。この日は1回1安打無失点、1奪三振だった2月22日阪神戦(金武)以来の実戦登板だった。「今日は右打者のインコースへしっかり投げることをテーマに持って、こっちの有利なカウントにして、三振を狙っていくところを意識していた。三振は3つ取れたので、そこは良かった」と手応えを示した。

奪三振率(9イニングでの平均奪三振数)は、常にこだわりたい数字だ。昨季は11・27という好成績を残したが「どんな場面でも0で抑えるのは、すごく意識している。ピンチの時に三振が取れるというのは、僕の一番の武器ですし、中継ぎとしての大事なところだと思う。そこはしっかりやっていきたい」。杜(もり)の都のドクターKが、快投を重ねていく。【山田愛斗】

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