
<明治安田J2:鳥栖1-4今治>◇1日◇第3節◇駅スタ
元サッカー日本代表監督の岡田武史氏(68=日本協会副会長)が会長を務めるFC今治が、J2初勝利を収めた。昨季J3で2位となって初昇格。その3戦目で、初アウェーの駅前不動産スタジアムに乗り込み、昨季J1のサガン鳥栖から初の勝ち点3をつかんだ。
前半だけで3発。2トップを組んだブラジル人コンビが躍動した。開幕2戦は無得点だった中、前半22分に待望の初ゴール。FWウェズレイ・タンキが右足で決めて先制した。同35分には、昨季J3得点王のFWマルクス・ヴィニシウスが追加点。前半追加タイム3分には、再びウェズレイ・タンキが決めて、突き放した。
前J1セレッソ大阪の小菊監督が率いる鳥栖に、後半32分に1点を返されたものの、その6分後にMF弓場堅真が1点を奪い返し、快勝した。
16日の開幕戦はブラウブリッツ秋田に0-1で初黒星。第2節は藤枝MYFCに0-0で、初完封&初の勝ち点1を獲得し、この日が記念の1勝目となった。
オーナーの岡田氏は、監督として日本唯一2度のFIFAワールドカップ(W杯)指揮を誇る。今治のクラブ経営には2014年から参画。10年の節目だった昨季、通過点ながら初のJ2昇格に導いた。「岡田メソッド」を軸に国内5部相当の四国リーグからJFLと駆け上がり、今季は1年でのJ1昇格を目指している。