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【ヤクルト】村上宗隆「書いた通りです」必勝祈願の絵馬につば九郎の思い記す


ヤクルトの村上宗隆選手(25)が、球団マスコット「つば九郎」の故担当者への感謝を込めて、都内の明治神宮を参拝し、同担当者が生前に書いた絵馬と同じく「けんこうだいいち」「にほんいち」「みんなえみふる」と願い事をしたためた。参拝後、神宮球場で三塁ノックやフリー打撃、新オプションとして高津監督に求められる外野守備練習を行った。ふたりをつなぐ特別な思いに言葉は不要だった。フェンスの素材が柔らかくなった違いも感じつつ、無事に日本最後のシーズンを迎えることを心に誓った。

置きティー打撃をするヤクルト村上(撮影・上田悠太)

ヤクルト村上宗隆内野手(25)が思いを重ねた。2月28日、都内の明治神宮を参拝した。必勝祈願し、絵馬にペンを走らせた。

「・けんこうだいいち」

「・にほんいち」

「・みんなえみふる」

ひらがなで記した願い事は、あの絵馬とまったく同じ文面だった。最後に「東京ヤクルトスワローズ 村上宗隆 55」と添えた。

球団マスコット「つば九郎」の担当者が同16日に死去した。沖縄・浦添のキャンプ地の一角にある「つば九郎神社」には「つば九郎」が書いた絵馬があった。同担当者が亡くなる前、祈願していたのが「・けんこうだいいち」「・にほんいち」「・みんなえみふる」だった。「えみふる」は笑顔がいっぱい(笑みフル)を意味する、つば九郎語録。思いを巡らせ、同じ3カ条をしたためた。

村上は多くを語らなかった。「特に何もないです。書いた通りです」。つば九郎には、いじられ、励まされた。担当者への感謝はしきれない。わざわざ言葉にしなくても、特別な感情を抱くのは言うまでもない。

参拝後は本拠地の神宮球場でキャンプから帰京後、初練習した。三塁ノック、フリー打撃、高津監督から新オプションとして準備を求められている外野の守備練習などで汗を流した。「久しぶりに戻ってきた。いろいろ確認しながらできれば」。従来よりも柔らかい素材に張り替えられたフェンスの違いを感じつつ、やるべきことを淡々とこなした。メジャー挑戦前の日本ラストイヤー。健康で日本一を奪回し、みんなを笑顔にする。【上田悠太】

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