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早大の清宮福太郎が代打で中越え適時三塁打 日本ハム清宮の弟がリーグ戦デビューへアピール


早稲田大学の清宮福太郎外野手が、日本ハムの清宮幸太郎内野手の弟として、オープン戦に出場し見事な結果を残しました。28日の亜細亜大学との試合では、代打として登場し、6回に中越えの適時三塁打を達成。2打数1安打1打点の成績を収めました。福太郎選手は、自分の持ち味である打撃力を見せつけ、リーグ戦デビューを目指してアピール。試合後には「準備も心の余裕もあった」とコメントしました。清宮福太郎は今季最終学年になるため、自身の立場を理解しながら、与えられたポジションでの貢献を誓っています。また、兄と同じ背番号21のユニフォームを着ていることにも触れ、注目を集めています。

亜大とのオープン戦で代打で登場した清宮福太郎(撮影・平山連)

<オープン戦:亜大7-4早大>◇28日◇安部球場

日本ハム・清宮幸太郎内野手(25)の弟で、早大の清宮福太郎外野手(3年=早実)が今季初のオープン戦に出場し、2打数1安打1打点と結果を残した。リーグ戦デビューへ持ち味の打撃でアピールした。

2点を追う6回2死二塁で代打登場。中越えの適時三塁打を放ち「左ピッチャーが来るところで自分が出ることは分かっていたので、心の準備もできていた。ボールの見え方も含めて全体的に内容は良かった」と手応えを感じた。

打者有利の状況に持ち込み、気持ちに余裕が生まれた。3-1から「次に空振りしてもいいやという気持ちで、一番速いボールにヤマを張った」と思い切りよくバットを振り抜いた。真芯で捉えた打球は中堅手の頭上を越えた。

打った瞬間にバットが清宮の手元から抜け三塁側の亜大ベンチ付近へ飛んでいったが、それを気にする余裕もなく激走で三塁を陥れた。豪快な一打に「(バットが)折れて飛ばしたことはあまりないので、たまたま出ちゃいました」と振り返った。

「最終学年になりますが、自分の立ち位置は分かっています」と冷静に現状を受け止めつつ、与えられたポジションでチームに貢献する。代打起用についても「1打席でしっかり結果を出せるように、1球で仕留められるように練習したい」と向上心を見せた。

背番号は21。プロ野球ファンなら、「おやっ!?」と思う数字だ。小宮山監督にはまだ理由を聞けていないというが「臆測ですけど、(兄と同じ背番号21を)狙ったんじゃないかと思うんですが…」と苦笑い。幼少期から清宮を知る小宮山監督はつい「福ちゃん」と呼びそうになることもあるという中で、指揮官からの愛のこもったゲキなのかもしれない。

ラグビー界のレジェンドの父(克幸氏)とプロ野球で活躍する兄を持ち、周囲からいやが応でも注目される立場にある。そんな宿命を受け入れながら、昨季神宮を沸かせた慶大4年の清原正吾内野手を引き合いに出し「名前で注目されるのはありますけど、その中で結果を出せば、より多くの人に応援してもらえると思う」と目の前の1打席に全力を尽くす。

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