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【台北(台湾)27日=永野高輔】日本ハムは27日、3月1、2日に台北ドームで行う「台湾シリーズ」に備え、台北入りした。1日に台湾・統一、2日に中信とオープン戦を行う。初めて台湾を訪れる指揮官は「去年ジャイアンツが台湾でやってる映像を見て、ものすごく腹が立ちました。次の日にフロントに『来年は必ずあの素晴らしい球場でやりたい』と伝えました」と経緯を口にした。
現地メディアから2試合の作戦を聞かれると「日本のトーナメントではめちゃくちゃな作戦をして、頭大丈夫か? って言われてるんですけど、台湾の試合では普通に選手を信じて真っ向勝負で戦いたい」。その上で「試合ではさらにすごい応援が来てくれると思っております」と、独特な台湾チアの来襲を心待ちした。
会見では1日の先発が台湾出身で最速157キロの孫易磊(スン・イーレイ)投手(20)、2日は伊藤が先発と発表された。新戦力の古林睿煬(グーリン・ルェヤン)投手(24=台湾・統一)も登板させる予定だったが、キャンプ前に脇腹を痛め、調整が遅れており断念。指揮官は「最後の最後まで考えて。でも、彼はシーズンに必ず必要な選手なので、台湾の方たちには申し訳ないんですけど、登板機会がないことをおわびしたい」と謝罪した。
エビ、カニのアレルギーがあり台湾グルメは「エビはピラフに入っているような小さいのでも倒れたことが2度あった。入ってないと言われても怖いかな。オリックスの戎(えびす)君が来たら、もう打てないからね」。エビには注意だが、新庄節は健在。野球を目いっぱい愉しみ、シーズンへ勢いをつける。