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高校3年ながら、U-20アジア杯中国大会に出場し1得点を挙げたU-20(20歳以下)日本代表MF高岡伶颯(17=日章学園)が、9月のU-20ワールドカップ(W杯)チリ大会へ成長を掲げた。
U-20日本代表は27日、準決勝・オーストラリア戦で敗れ成田空港に帰国した。英プレミアリーグのサウサンプトンに加入が内定している高岡は「日本の強さはこんなもんじゃないと見せたかったが、まだ足りなかった」と悔しさを口にした。20歳以下の選手が集う国際大会を経験し「年齢はあると思いますが、自分の持ち味の泥臭さだったら、どの年代でも負けない。スピードや強度は通用したし、自分のハートの強さはどの国よりも強い。そこは自信を持って、もっと緊張感を持ってやっていかないと」と手応えと向上心を口にした。
年末年始の全国高校サッカー選手権では「20得点」という大きな数字を挙げて目標を掲げた。数字を口にしない選手も多い中で、サラリと大きな目標を掲げるのが高岡流。その真意を問うと「いろいろ言われると思うんですけど、それを言える自分にしっかり誇りを持って。高い目標と思われるかも知れないけど、自分の中では全然そう思っていない。誰よりも120%でやってきているので。自分では普通だと思っている」と言い切った。
強いハートの17歳は、まもなくサウサンプトンでプロ生活をスタートさせる。「楽しみでしかない。海外でのプレーは誰もが経験できることではない。子供たちの夢や目標になれる選手になれたら」とワクワク感を口にする。「いい選手がたくさんいる。競争が始まる。気が抜けない状況でもいぶらさずに、自分なりにやっていけば、(9月の)ワールドカップにもつながると思う。強い思いを持って、自分の課題に向き合っていきたい」と成長を掲げた。