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<シービリーブスカップ:米国1-2日本>◇26日(日本時間27日)◇第3戦◇米カリフォルニア州サンディエゴ
サッカーの女子日本代表なでしこジャパン(FIFAランキング8位)が、史上2度目の歴史的勝利を収めた。世界1位の米国に2-1で勝利。2012年以来13年ぶりの白星で、アウェーで破るのは史上初の快挙となった。
デンマーク人のニルス・ニールセン新監督(53)の初陣で大会初優勝。3戦10得点と躍動した。
試合後の、ニールセン監督の喜びの声は次の通り。
「勇敢に戦ってくれました。チームとしてまとまっていて、みんなの努力が実りました。私にとっては米国に勝つのは初めてではないけれど、非常に強いチーム、勝者のメンタリティーを持っている相手に勝つのは難しいこと。よく戦ってくれました。これから、もっともっと素晴らしいチームをつくりたい。佐々木則夫さん(元監督)がデンマークに来てインスピレーションを与えてくれた。感謝したい。非常に助けになっていますし、力強い。ありがとうございます」
世界最強アメリカとの過去の対戦成績は、通算40試合で1勝8分け31敗。32得点107失点という一方的な成績だった。直近は昨夏の24年パリ五輪(オリンピック)準々決勝で延長戦の末に1-2で敗れていた。13年ぶりの2勝目を、ついにつかんだ。
試合は前半2分にMF籾木結花(レスター)が先制。1-1で迎えた後半5分に勝ち越した。19歳のDF古賀塔子(フェイエノールト)が角度のない中、左足でGKの足元を射抜いた。
米国は若手中心ではあったが、日本も若きメンバーがニールセン監督に抜てきされ、結果を出した。早くも名将の予感が、漂ってきた。