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<2025シービリーブスカップ:日本2-1米国>◇26日(日本時間27日)◇第3戦◇スナップドラゴン・スタジアム(アメリカ・カリフォルニア州サンディエゴ)
ニールセン監督率いる新生女子サッカー日本代表「なでしこジャパン」が、世界王者アメリカ(米国)代表を2-1と下し、初優勝を果たした。ともに2勝で並ぶも得失点差で優位に立っていたため、引き分け以上でタイトル獲得となる中、白星で飾った。
なでしこが米国代表に勝利したのは、2012年3月のアルガルベ杯の1-0以来、史上2度目の快挙だ。11年ワールドカップ決勝で勝っているが、これはPK戦のため記録上は引き分け扱い。対戦成績を2勝8分け31敗とした。
開始早々に日本が先制した。前半2分、スローインを受けたMF長谷川唯(マンチェスターC)が巧みなボールキープからゴール右ポケットへスルーパス。MF籾木結花(レスター)が飛び出してきた相手GKとDFを体でブロックしながら受けると、時計回りのターンで2人を外して左足シュート。鮮やかにゴール左隅に決まった。
しかし米国の反撃に遭った。前半14分、MFマッカリオのパスをゴール中央でフリーとなって受けたFWセントナーに右足でゴールを奪われた。1-1の振り出しに戻った。
その後も米国を相手に互角以上に渡り合い、前半26分には左サイドバックの北川ひかる(BKヘッケン)がMF藤野あおば(マンチェスターC)との連係からペナルティーエリア内へフリーで進入し、GKの手前から左足シュート。角度がなかったこともあり、ゴール右に外れた。
そして1-1で迎えた後半5分、なでしこがスコアを動かした。ゴールまで20メートル超の距離でFKを獲得。長谷川がカーブ回転でゴール左上をを狙うと、相手GKがセーブ。そのこぼれ球を後半開始から投入されていた19歳DF古賀塔子(フェイエノールト)が角度のない中、左足でGKの足もとを抜いてゴールを奪った。
後半18分、DFリーダー熊谷紗希(ロンドン・シティー・ライオネス)が相手選手と競り合った際に頭を打ち、ピッチに倒れた。治療のためピッチから外れ、しばらく10人で戦った。押し込まれる展開が続いた耐えた。熊谷は5分後、頭にバンテージを巻いて戦列に戻った。
その後も恐れを知らぬ新生なでしこは、素早いパスワークからゴールに向かい、自分たちのスタイルを表現した。守っては相手の強シュートをGK山下杏也加(マンチェスターC)が沈着冷静に対応し、付け入るスキを与えなかった。そして試合終了のホイッスルを聞いた。昨年12月に迎えたデンマーク人のニールセン監督のもと、最初の国際大会でタイトルを獲得となった。
今大会は流動性のあるパスワッカーを武器に、初戦でオーストラリアに4-0、続くコロンビア戦も4-1と圧勝。パリ五輪で敗れていた王者米国にも雪辱し、歓喜に浸った。2027年W杯ブラジル大会での頂点を目指すなでしこにとって、最高の船出となった。