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【湘南】2戦連発のFW鈴木章斗、クラブ初開幕3連勝も喜び控えめ「目指しているのはもっと上」


湘南ベルマーレは、浦和レッズを2-1で下し、クラブ史上初となるJ1での開幕3連勝を達成しました。試合では、FW福田翔生がシーズン2得点目を記録し、20歳のキャプテン鈴木章斗が2試合連続のゴールを決めました。山口智監督の下、今季は守備を徹底し、相手を封じる高いプレス戦術が功を奏しています。特に浦和の攻撃陣をシュート4本に抑えたことは大きな収穫です。鈴木は「失点を0に抑えたかった」と語り、さらなる成長を見据えています。湘南はJ2時代に14連勝を記録した実績があるものの、J1での好スタートは今回が初めてです。今後の試合でも安定したプレーを期待されています。

湘南対浦和 後半、ヘディングでゴールを決め、喜ぶ湘南鈴木章(撮影・狩俣裕三)

<明治安田J1:湘南2-1浦和>◇第3節◇26日◇レモンS

湘南ベルマーレがFW福田翔生(23)の今季2得点目、背番号「10」のFW鈴木章斗(21)の2戦連発弾などで浦和レッズを下し、クラブ史上初の開幕3連勝を飾った。

開幕戦で鹿島アントラーズ、第2節でセレッソ大阪を破った実力は本物だった。この日も立ち上がりから速いパスワークでゴールに迫った。前半26分に福田のゴールで先制。後半4分には、コーナーキックから鈴木が頭で押し込んだ。

クラブ史上初の開幕3連勝にも、山口智監督は「何もないです」と冷静だった。ピッチの選手も大喜びはしていない。今季3戦3発の鈴木章も「失点を0で抑えていればよかった。前半でもっと取れる点があった。3連勝しましたけど、目指しているところはもっと上」と、喜びは控えめだった。

山口監督が就任して5シーズン目になる。今季はキャンプから守備を徹底した。浦和の豪華な攻撃陣も、湘南のハイプレスにシュートはわずか4本だけ。鈴木章は「相手がどういう対策してきても(ボールを)取るのは難しいかなと思う」と守備には手応えを感じている。昨季までは勝負どころで勝ちきれず、残留争いに巻き込まれてきたが、今季は開幕から勝負強さを誇る。鈴木章は「まだ始まったばかり。これが、夏になると体力面もある。やることは1年通して変わらない」と意気込んだ。【岩田千代巳】

◆湘南の開幕連勝 J2では14年に開幕14連勝を記録したが、J1で開幕3連勝は初。平塚時代の98年に記録した2連勝を更新した。植木繁晴監督が指揮した27年前の開幕当初は日本代表のMF中田英寿とFW呂比須ワグナー、韓国代表のDF洪明甫が活躍。開幕3戦目で市原(現千葉)に0-1で敗れて連勝がストップしたものの、その後も5連勝を飾った。だが、中田がセリエAのペルージャに移籍したこともあって徐々に失速。最終的に18チーム中、年間11位に終わった。

◆鈴木章斗(すずき・あきと)2003年(平15)7月30日生まれ、東大阪市出身。G大阪ジュニアユースから阪南大高でDF、MFからFWコンバートされて開花。21年の全国高校選手権で得点王(7点)。22年に湘南入り。1年目の4月15日横浜戦でJ1初ゴール。昨季24年に34試合10得点とブレークし、今季から主将と10番を託される。180センチ、73キロ。利き足は右。

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