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<明治安田J1:町田0-1東京V>◇第3節◇26日◇Gスタ
東京ヴェルディMF齋藤功佑(27)が値千金の決勝点を挙げた。
アウェーでFC町田ゼルビアを相手に前半13分、左からのクロスボールをファーサイド際に飛び込み軽やかなタッチの右足で押し込んだ。
「前線からプレッシャーをかけてボールが取れたんで。そこからのショートカウンターはチームとして狙っている形。最後は(新井)悠太がいいボールをくれたので押し込むだけでした」
前線、中盤での守備を徹底し、最終ラインも含めて全員が一体感を持ち集中力を切らさずに戦い抜いた。ベースとなったディフェンスから素早い攻撃が生きた。
「2連敗している中で、より一層覚悟というか姿勢の部分は、監督をはじめチーム全員で意識して試合に臨んだ。それが結果につながった」。フィジカルに勝る町田に対し、しっかりスカウティングもしていた。しかし、それ以上にこだわったのが「自分たちが目指すもの」だった。「そこにしっかりフォーカスして、この最大値を出せた。早々に点が取れたのは良かった」と振り返った。
戦う姿勢を出した。そしてつかめた勝ち点3は今後の自信になる尊いものだ。「本当にヴェルディが目指す一番いい形での勝利だったと思います。この気持ちを忘れてはいけない」。そして感謝の言葉を向けたのはゴール裏へのサポーターへ、だった。
「僕がヴェルディに来てからずっとそうですけど、良いときも悪いときも背中を押してくれる。前の試合(鹿島戦)も0-4の中で選手を後押ししてくれる声援が印象的だった。僕らには響いていたので、今日は本当にみんなで喜べて良かったなと思います」
今後への大きな糧となりそうな1勝となった。